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タグ:格闘技

井上、夢の舞台へ

井上、夢の舞台へ

ついに井上の夢が実現した。(事の経緯については前回記事をご確認ください。)セコンドとして彼と共に過ごした、長くて短い一日。その一部始終を編集者目線でお届けします。 新宿歌舞伎町へ 早朝、福岡を発ち東京へ。いよいよ決戦当日。飛行機のエンジン音とともに胸が高鳴る。到着後、新宿歌舞伎町に向かうと、井上は既に会場入りしていた。いつもと変わらぬ飄々とした表情で、どこか落ち着きすら感じさせる様子。例の「GANTZモード」に入ったままのようで、静かな闘志と覚悟が伝わってくる。 控え室で右往左往控え室は選手やスタッフで溢れかえり、なかなかの混雑だったが、とりあえずトランクスに着替え、今日の舞台となるリングへ向かう。 見様見真似のシャドウボクシングで体を動かしリングチェック。軽いスパーリングで動きを確認していたところ、本部から井上の呼び出しが入り、慌ただしくドクターチェックへ向かう。何も勝手がわからない。 続けてバンテージを巻いてもらう。これも井上にとっては初めての経験である。そこに今回の対戦相手が姿を見せた。長身でまっすぐな雰囲気のセミプロ選手。二人は一礼を交わし、互いの健闘を誓った。 控え室に戻ると、試合経験20年のベテラン選手が現れ、初出場の井上に温かく声をかけてくれた。しかし、ここで一つ問題が発生。「あれ?青いグローブ?ここは赤コーナーの控え室だよ?」と指摘され、どうやら控え室を間違えていたことに気づく。急いで荷物を抱え、青コーナーの控え室へ移動することに。出だしからわちゃわちゃとしてしまったが、とにかく準備は整った。 出番待ち 11時を過ぎ、観客が会場に入り始め、出番が近づいてきた。「見れば見るほど皆さん強そうで、最高ですね。きっと、けちょんけちょんにされるんでしょうけど(笑)」と、武者震いを笑い飛ばす井上。今日の戦術は、空手のルーツを活かした前蹴りやミドルキックで組み立てること。直前のアップで見せたキックには、20年のブランクを感じさせない鋭さが宿っていた。 夢の舞台へ ついに井上の名前がコールされ、入場曲と共にリングへと駆け下りる。その眼には一寸の迷いもなく、まさに夢に挑む男の姿だった。リングに上がり、四方に一礼。マウスピースを装着し、水を一口含む。するとレフェリーから「セコンドシャツ入れて」と声がかかる。慌てて自分のTシャツをズボンに入れるも、「選手のシャツ!」とツッコまれ、天然を炸裂させてしまう。シャツインのままリングに上げられ井上とルール説明を受ける展開に。良くも悪しくも緊張はほぐれた。これもまた“グラウド品質”であろう。 ゴングが鳴った 試合開始のゴングが鳴り響くと同時に、相手の速攻のラッシュが井上を襲った。序盤で間合いを取りながら様子を見ようとするも、右フックが井上を捉え、一瞬よろめいたところでダウン判定。セコンドとしてはその判定の早さに驚きつつも、「蹴り足を出していこう!」と声をかけて試合続行。 間合いを取るために前蹴りを出すも、相手の勢いは止まらない。井上は連打を受けながらも、空手仕込みの外受けでパンチをさばきつつ右ストレートを放つ。顔面にクリーンヒット。反撃開始かと思った矢先、相手の左フックが井上の首元に巻き付き、体勢が崩れる。「まだまだ!」という叫びも虚しく、レフェリーストップが宣告され、試合はわずか36秒。初挑戦はKO負けという結果に終わってしまった。 俺はまだ倒れてないっすよ 試合直後、井上は「俺はまだ倒されてないし、何も効いてない!せめてKOされて終わりたかった」と悔しさをにじませつつも、「そう受け取られてしまったのは自分の責任だ」と、結果を受け入れようとしていた。「応援してくれた皆に申し訳ない」と繰り返す姿に、かける言葉が見つからなかったが、最後は彼らしく、「必ずリベンジします。そのときはまたチャージ(達成ボーナス設定)してください!」と社内のファンに呼びかけていた。 夢の味は苦かった 大会後、軽い打ち上げを兼ねて井上のリクエストで岩手には無いというバーガーキングへ向かう。井上がバーガーにかぶりつきながら試合を振り返る姿はどこかほほえましくもあったが、試合の緊張が抜け切れないのか、バーガーを半分食べたところで手が止まり、袋に入れて持ち帰ることに。「夢の味は苦かった」と言わんばかりに、彼は静かに自分の敗北をかみしめ帰路についた。 そして次の挑戦へ 今回の挑戦は、井上にとって単なる試合以上の意味を持つものだった。リングに立ち、夢を追い続ける彼の姿に、私たちも心からの称賛とエールを送りたい。次の挑戦の時が来るまで、彼の成長を楽しみにしていよう。 最後に、彼がリングに上がる入場シーンの映像をお届けします。夢の景色は彼にしか見えませんが、その背中はこれから挑戦する多くのメンバーにとって道しるべとなり、希望を与えることでしょう。次は誰の夢が実現するのか――どうぞご期待下さい。

井上、リングへの道 〜揺れ動く心と格闘技への再燃〜

井上、リングへの道 〜揺れ動く心と格闘技への再燃〜

「ドリームピッチ」が目覚めさせた眠れる情熱   今年の8月、井上は「ドリームピッチ」という周年祭企画で、心の奥底に封じ込めていた感情が突如として湧き上がる瞬間を経験した。「リングの上で戦いたい。」それは、20年以上も前に諦めた格闘技への情熱だった。高校時代に3年間打ち込んだ空手で全国2位という成績を残したものの、どうしても手に届かなかった「1位」という頂点。それは、井上にとって「あと一歩」という悔しさを残す記憶となっていた。   井上は、その後の人生でその悔しさを封じ込め、進学や仕事の忙しさの中で次第に遠ざかっていった格闘技への情熱を、このドリームピッチを通じて再び思い出すことになった。そして今、3ヶ月後にその夢は実現しようとしている。しかし、再挑戦することで「過去の自分と向き合う」ということへの迷いや不安が心の中で渦巻いていたのも事実だった。 挑戦への第一歩 〜運命的な出会いと決意のジム通い〜 ドリームピッチを経て、井上は地元・花巻市にある格闘ジムに足を運んだ。試合直前ではあるが、偶然にもプロ選手が所属する本格的なジムを見つけた彼は、思い切ってその門を叩いたのだ。プロ選手とのスパーリングを許された時、井上の心は激しく揺れた。若かりし頃とは違い、今の自分に果たして何ができるのか、そして、ブランクのある体がどこまで耐えられるのか、そんな不安が一瞬で押し寄せた。 実際のスパーリングでは、パンチはなかなか当たらず、20代の頃のような動きはできなかった。それでも、空手で鍛えたキックが相手にヒットした瞬間、井上の中に残る誇りと自信が少しだけよみがえった。「情熱だけでは戦えない」という現実を痛感しながらも、「まだ自分には戦える力がある」という希望も同時に感じる瞬間だった。 迫る試合と覚悟 〜過去の悔しさに向き合うために〜 試合は今週末に迫っている。井上の中で不安と期待が入り交じる。「このまま挑戦せずに終われば、きっと後悔する」という思いが彼の背中を押している。試合に向けた心境を聞いたところ、彼は「まるで『GANTZ(ガンツ)』で転送された気分だ」と語った。突然異次元の世界に放り込まれたような独特の緊張感があるが、それでも挑戦しなければならないという覚悟がある。 井上にとって、この挑戦は単に勝利を目指すものではない。過去の悔しさ、迷いと向き合い、自分自身の限界を試すための挑戦である。この試合を通じて、かつて自分が諦めた「頂点」に向かってもう一度挑むことが、井上にとっての「新しい自分」となる一歩なのかもしれない。 編集後記:井上が挑む試合は、ただの格闘技の試合に留まらず、彼自身の人生と向き合う「過去と未来の架け橋」とも言える戦いだ。人間らしい弱さや不安を抱えながら、それでも「やってみたい」という思いに突き動かされて進む彼の姿に、多くの人が共感し、応援したくなるだろう。井上の挑戦がどのような未来を切り開くのか。その姿に期待を寄せリング脇から声援を送りたい。